奇談、本日公開

映画「奇談」、初日で見てきた。
池袋で見たんだけど、入った上映回が偶々舞台挨拶の回だった…
阿部寛が来てれば違ったろうけど、監督と藤澤恵麻だけだったせいか、客が集まらないらしく、劇場や興業の関係者が映画館前で必死の客引き展開中だったという…

肝心の映画ね、うん。
さすがはホラー一代記の人・一瀬隆重がプロデューサーなだけあって、何とかJホラー風に仕上げようとした努力は感じたけど、元の物語がそっちとは全然方向違うからねぇ。無駄な努力でした、としか言いようがないかも。
この映画の見所は清水紘治だね。キャスティングに名前が出てたので、ひょっとして神父の役?と思ってたら正にその通り!何か悪いモノでも食ったんじゃないかってくらいの熱演でございましたよ。さすがの貫禄…
あとは三ツ矢雄二の意外な(?)出演くらい。見た時は全然気付いてなくて、エンドロールで出演に気付いたorz

デキ自体は、「生命の木」の映像化ならこんなトコかな。物語自体は意外とストレートに映像化されてて、それこそ可もなく不可もなく、って感じ。映画のために付け加えられた、「神隠し」関連のファクターはハッキリ言って邪魔。これがない方がもっとスッキリしたお話になったんじゃないかと。
結論として、諸星大二郎妖怪ハンターシリーズのファンなら勧めるけど、一般の人にはどうかなあ?

奇談 (角川ホラー文庫)

奇談 (角川ホラー文庫)